火星には居住に適した多くの条件がそろっている。もちろん難題はたくさん残されているが、利用できる十分な水や地球に近い大気環境があり、いずれは適切な装備があれば、そこで生命を維持できるようになると科学者は考えている。残念ながら、人間が新しい惑星で生きていくために必要なのはそれだけではない。恐らくテレビを見たり、ゲームをしたりしたいだろうし、暗い場所に閉じ込められたくはないだろう。人間を火星に送り込むには、人間ならではの問題に対処する必要がある。ここ数年、科学者が火星に人間を輸送する技術に取り組む一方で、建築家はそこでの日常生活の設計に目を向けてきた。彼らのアイデアの多くは、米航空宇宙局(NASA)が主催する3次元(3D)プリンターで施工可能な火星居住施設の設計を募る「3D-Printed Habitat Challenge」で競われている。
火星の家へようこそ、住むならどれ?
3Dプリンターで施工可能な4つの居住施設
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