2025年の世界の株式市場の中で日本は輝きを放っていた。同国政府の債務負担を巡る多大な懸念があるにもかかわらず、26年も好調が続く公算が大きい。日本は経済成長率・賃金・物価がいずれも上昇サイクルに入っており、確固としたリフレ局面にある。日銀は金利を30年ぶりの高水準まで引き上げて対応し、評論家や投資家の間に懸念を引き起こした。しかしこの利上げは、関税や世界的ショックに対する強靱(きょうじん)さを示してきた日本経済への強力な信任投票と見なされるべきだ。日経平均株価は今年に入って26%上昇しており、17%上昇のS&P500種指数よりはるかに好調だ。投資家は通常、こうした上昇は円安によってドルベースでは薄められると見込む。以前の日経平均は円安から後押しを受けるのが一般的だった。円安になると日本の輸出業者の利益が増えるからだ。円は最近下落しており、市場の動揺を招いている。しかし2025年全体で見れば、円はまだ対ドルで基本的に横ばい状態にある。
日本株はなぜ上昇し続けられるのか
金利は上昇しているが、日本の債務を巡る懸念は誇張されている
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