【ロンドン】英国の欧州連合(EU)離脱期限が再延期され、離脱条件を巡って対立を続ける政治家は一息ついた。だが企業を悩ませ、経済全般の足かせとなる不透明感は一向に晴れそうにない。  最長6カ月の離脱延期によって、秩序立った離脱から合意なき離脱、さらには離脱撤回に至るまで、多岐にわたる可能性が残された。  企業幹部は、当面は秩序なき離脱が回避されたことに安堵の表情を浮かべている。一方で、政治的な見通しが立たない中、引き続きさまざまなシナリオに備える必要があると語っている。