米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は、問題があっても出店業者(サードパーティー)による販売を扱う価値があるのはなぜなのか、少なくとも理由を明確にした。ベゾス氏は株主に宛てた年次書簡で、出店業者の販売がアマゾンの巨大な小売り事業に与えている影響について、より詳しい説明を提供した。出店業者の売上高は昨年、アマゾンの小売り総売上高の58%を占めた。10年前にはその比率は30%だった。ベゾス氏はまた、出店業者の売上高が1999年以降、年間平均52%の伸びとなり、アマゾンが直接販売する商品の売上高に比べ2倍余りの急速なペースで拡大してきたことを明らかにした。出店業者はアマゾンの利益に大きく寄与していることになる。出店業者の販売で計上する売上高は、実のところ通常の販売よりかなり少ない。アマゾンは注文成約ごとに課す手数料しか売り上げとして認識しないためだ。小売り総売上高には販売額が全額含まれる。