米連邦準備制度理事会(FRB)理事候補に挙がっている元ピザチェーン経営者のハーマン・ケイン氏は17日、ドナルド・トランプ米大統領から正式に指名されても現時点では上院で承認に必要な支持を得られない状況にあるが、自ら辞退する考えはないとの立場を示した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに応じた。ホワイトハウスは現在、ケイン氏を正式に理事に指名するかどうか検討するにあたり、ケイン氏への審査を行っているが、ケイン氏はこの審査手続きに「注力している」と答えた。ケイン氏は1月下旬、ホワイトハウスでトランプ氏とラリー・クドロー米国家経済会議(NEC)委員長と会談した際、FRBには「新たな声」が必要であり、FRBの利上げペースはこれまで「速すぎた」との見解を伝えたと述べた。