男40歳、カラダの曲がり角に不安を覚え
いきなり、小太りのおっさんの突き出た腹が目立つ写真をさらし、お目汚し大変失礼。連載担当者のKさんに撮影していただいたものだが、撮る人をよく見せようというカメラマンの努力すべてを無に帰す被写体というものも確かに一定数存在するものだ。
ただこの場合、写真には真実の姿を保存していてもらわないと困る。
78万部を突破した『医者が教える食事術 最強の教科書』。今から、同書が推奨する糖質制限ダイエットがどれだけ有効なのかを確かめる実験を始めるのだから。
実験終了時には、写真の右側に本物の「AFTER」写真が入るはずである。シルエットのように平らな腹になるべく、ダイエットを開始するのだ。
被験者、なわたようすけ(ペンネーム)、40歳、と半年をすでに過ぎたところ。
1978年生まれ。山口県出身。身長171センチ。そして、4月14日現在、
体重82.3キロ。BMI28.1。体脂肪25.5の軽肥満だ。
そんな私をみかねたライターの先輩が、すばらしい企画を持ち込んできてくれた。
『医者が教える食事術 最強の教科書』で紹介されている糖質制限ダイエットを実践してレポートするライターを探している。
実際に血糖値の様子を見ながら、リアルタイムで数値をフィードバックしていく。条件として、おっさんで、かつ、太っていなければならない。どうか、と。
それは渡りに船と、二つ返事で引き受けたのだった。
コレステロール値が異常を示す「#」に!?
昨年秋に献血したら、お医者さんから「中性脂肪、高めですね~。気をつけて」と笑顔でさわやかに言われる。
「こんな脂っこい私の血でも、緊急医療のために役立ててもらえますかね?」と心のなかで涙目になる私。
その後、今年1月に再度献血したときには何も言われず、改善したのかいなと思って後日届いた検査結果を見てみる。コレステロールの値が前々回261で、異常値を示す「#」がついているが、前回は201で「#」なし。
東京都赤十字血液センターのウェブサイトをチェックすると、コレステロールの基準値は140~259(mg/dL)とある。前々回は2だけ基準値を上回っていたわけだ。