ロバート・モラー特別検察官は、ドナルド・トランプ米大統領の司法妨害疑惑を巡り一連の行為を調べたが、「公正さの懸念」から、トランプ氏が罪を犯したかどうか判断を下すことを見送った。18日公表されたロシア疑惑捜査の報告書で明らかになった。モラー氏は、こうした決定を下した背景として、現職大統領は起訴できないとする司法ガイダンスが一因となったと説明。いかなる罪も問えない状況において、公正さに関する懸念がトランプ氏は罪を犯したとの「判断に潜在的に至らないよう促した」と指摘。「現職大統領に対する犯罪容疑は、大統領が職務を遂行する上で重しとなる点などを認識した」と説明している。報告書では、捜査官は集めた証拠について、トランプ氏の身の潔白を証明したとは考えていなと指摘。「この徹底した捜査を終え、大統領は明確に司法妨害を行っていないと確信していれば、そう記していた」としている。
モラー報告書、「公正さの懸念」が妨げに 司法妨害巡る判断
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