「毎日10時間、週5日働いて、残業代を入れても月収は手取り10万円程度。ブラックな労働環境で、しかも上司からのパワハラ、セクハラもあって…。人間関係がストレスで辞めることになりました。でも、私は大学4年間、毎月8万円の奨学金を借りていて、今も毎月3万円弱ほどの返済をしているので、お金が必要で。今は普通の飲食系のバイトをしてお金を稼いでいます」

社会問題となっている
奨学金返済による自己破産

 奨学金の返済額は総額約400万円。日々の生活費も考えれば、当然、バイトだけで返済できる額ではない。

 近年、大学生の2人に1人が奨学金を借りている状況(日本学生支援機構「平成28年度学生生活調査」より)で、奨学金を借りても返済できない人が増加している。中には自己破産にまで追い込まれるケースもあり、「奨学金破産」が社会問題となっている。奨学金制度を担う日本学生支援機構などによると、「2016年度までの5年間の奨学金に絡む自己破産は延べ1万5000人に上る」という。

 真美さんも奨学金を借りていて、卒業後にその返済に苦しんでいる1人だ。

「今は1人暮らしをしているんですが、私立の中学・高校に姉妹で通わせてもらいました。貧困家庭ではないけど『余裕はない』と言われていたので、できるだけ親には負担をかけたくなかったから、大学生になって奨学金を受給しました。もらった奨学金はできるだけ使わずにためて、大学4年生のときには70万円ほどする学費を自分で払いました。社会人になった今、その奨学金の返済だけでなく、やっぱりここまで育ててくれた親にも返してあげたいなと思って、初任給をもらってから親にも毎月1万円入れているんです」