「パパ活女子」と呼ばれる女性が、パパに対して恋愛感情を持つことは極めて少ない。大抵はパパ側の愛情の一方通行で終わってしまうわけだが、なかには「パパ」に対して少なからず愛情を感じている女性もいる。(清談社 藤野ゆり)

パパが好きだから…
呼ばれたらどこにでも行く

「パパ活女子」の中には、まれではありますが、パパに対して愛情を感じている女性がいます恋愛は時間のムダ、とにかくコスパが大事――好きだった男性が「パパ」になった瞬間、ミユキさんの恋愛観は大きく変わってしまいました(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「好きだから、呼ばれたらどこにでも行きますね。いま熱海にいるから来てって言われて、その日の夜、飛んでいったこともあります」

 まるで愛しい彼氏について語るような口調で、「パパ」との関係を説明するのはミユキさん(仮名・25歳)。地方のミスコンで代表に選ばれたこともあるという、涼しげな顔の美女だ。胸のあたりまで伸びた艶やかな黒髪が、よく似合っている。都内で事務として働く彼女が、パパ活を始めたのは半年ほど前。既に冒頭のパパ以外にも、複数のパパと関係を持っているという。

「体の関係になるなら3万円から。本当は5万とか欲しいけど、もらいすぎても後が怖いし…。3万がちょうどいいかなって。それ以下だったら体はナシです。まだ若いのに(価格設定が)安すぎない?と言われることもあるけど、パパ活女子は女子大生ばっかりなので。この金額でも、いつまで続けられるかなと思いますね」

 眉がきりっと上がり、何か質問するたびに髪をかきあげる。一見すると意志が強そうな印象を受けるが、その見た目に反して、ミユキさんの紡ぐ言葉は繊細で、現実的だった。

「パパ活っていうよりコンパニオンみたいな感じだけど…大勢の男性がいるパーティーに呼ばれたときが、今までで1番コスパよかったです。盛り上がるたびに1万円くれて、2時間で7万円稼げた。時給3万円以上ですよ!」

 コスパを気にするミユキさんは、「ヤッて稼げるなら、さっさとヤッちゃう」と体の関係になることも厭わない。とはいえ、月に何人ものパパを相手にしても稼げる額はまちまち。なかなか固定で大金をくれるパパとは巡り会えない…とこぼす。