人材に悩む経営者
強い組織をつくるために必要な「人材」の定義を勘違いしているリーダーは少なくありません Photo:PIXTA

 あなたの組織の課題は何か?という質問をすると、多くの経営者やリーダーから次のような答えが返ってくる。

「社員に当事者意識が感じられない」
「会社のミッション・ビジョンが伝わっていない」
「成長スピードが遅い」
「部門間の情報共有がなされていない」
「若手社員がなかなか育たない」
「自発的に動く社員が少ないように思う」
「社員間のコミュニケーション不足が気になる」

 表現の違いはあっても、このような発言に内心うなずいた読者もいるのではないだろうか。実際、組織に何らかの課題感を抱いている経営者やリーダーは多い。しかし、真剣に課題と向き合い、効果的な施策を行っている人は少ないように思う。

 強い組織をつくるには、表層的な解決を図るのではなく、本質的な部分に目を向けていくことが重要である。この連載では、あるフレームワークを使い、組織の本質的な課題とは何か、強い組織をつくるにはどうすればいいかを紹介していきたい。皆さんの組織力が強化され、会社がさらに成長していくための参考にしていただきたい。

「強い組織」に必要な人材は?

 まず、1つ問いを出そう。

Q:あなたの会社・チームを強くするために新たに人材を選ぶとしたら、何を重視するだろうか?下の図の中で、あなたの欲しい人材が位置する場所に○をつけていただきたい。

 ご覧の通り、図のタテ軸は「マインド」、ヨコ軸は「スキル」としている。直感的な印象で判断すれば、大抵の人は「マインドもスキルも高い人」の欄に○をつけると思う。同様に、「マインドもスキルも低い人」は誰もが遠慮したいと考えるだろう。