米経済や株式相場が好調を維持する中、定年後の蓄えは十分にあると考えている定年退職者や労働者がここ1年で過去最高の水準にまで増えた。米従業員福利厚生研究所(EBRI)が23日公表した調査結果で明らかになった。EBRIによれば、定年後も余裕のある生活を過ごせると答えた定年退職者の割合は、昨年の75%から82%に上昇。1990年から続く調査で最も高い割合となった。また定年後の経済的な見通しについて自信があると答えた現役世代の割合も、昨年の64%から67%に上昇し、1999年に記録した過去最高の69%に迫った。EBRIのシニア研究員、クレイグ・コープランド氏は、楽観的な意見が増えた今年の結果について、好調な米経済が要因だろうと指摘。「経済が改善し、労働者が現状に対して自信を深めるようになると、一般的にはそれが(定年後に関する)自信へとつながっていく」とした。
定年後の蓄え、楽観的な見方が記録的水準に=米調査
8割超の退職者が定年後も余裕ある生活を過ごせると回答
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