木嶋佳苗死刑囚
木嶋佳苗死刑囚 写真:読売新聞/アフロ

平成も間もなく終わるが、この間、複数の男性を殺害したとして死刑判決を受けた女性たちの事件が大きなニュースになった。そしていま、新聞やテレビを賑わしたうちの1人が話題になっている。文春オンラインが24日、「首都圏連続不審死事件」で死刑が確定した木嶋佳苗死刑囚(44)の獄中結婚を報じたのだ。木嶋死刑囚は交際していた3人の男性を殺害したとして、2017年5月に死刑が確定。獄中結婚は3回目で、お相手は文春のライバルである週刊新潮のデスクという。首都圏連続のほかにも3人を殺害したとされる「近畿連続青酸事件」、2人を殺害した「鳥取連続不審死事件」で死刑判決を受けたいずれの女性も、毒婦ぶりが裁判で明らかにされた。木嶋死刑囚の結婚は文春の報道にお任せするとして、本稿では事件について振り返ってみたい。(事件ジャーナリスト 戸田一法)

ブログでセレブを演出

 首都圏連続不審死事件は09年8月6日、埼玉県富士見市の駐車場で、レンタカーから東京都千代田区の会社員男性(当時41)の遺体が見つかったことが捜査のきっかけだった。

 死因は練炭による一酸化炭素(CO)中毒だったが、車の鍵がないなど自殺にしては不審な点が多く、埼玉県警が殺人事件とみて捜査に着手。男性と婚活サイトで知り合って交際していた木嶋死刑囚が捜査線上に浮上した。

 その過程で、同様に交際していた東京都青梅市の会社員男性(当時53)が同年2月4日、自宅で練炭によるCO中毒で死亡していたことが判明。さらに同年5月15日、千葉県野田市の男性(当時80)の自宅が全焼し、焼け跡からこの男性の遺体が発見され、3人が相次いで死亡していたことが発覚した。

 それぞれの男性を殺害したとして埼玉県警、警視庁、千葉県警が木嶋死刑囚を殺人容疑で逮捕。この3人のほか静岡県や長野県の男性らから現金をだまし取ったなどとして、7件の詐欺・同未遂、窃盗の罪でも起訴された。

 男性と知り合うきっかけはインターネットの結婚サイト。その後、セレブであるかのように演出するブログ「かなえキッチン」のアドレスを伝え、誘導するのが常套手段だった。