中国ハイテク企業の急成長は、高額な給与と引き替えに、次なる「スタートアップ富豪」を夢見る社員による苛酷な長時間労働に支えられてきた。だが、成長鈍化で人員削減やボーナス減給が広がるなか、若者は週6日12時間労働を強いる「996」勤務に疑問を呈すようになった。996とは「朝9時から夜9時まで週6日勤務」を指す。オンライン上ではその不満が表面化し始めている。ソースコード管理サービスを提供する「ギットハブ(Github)」のウエブサイトには、数百人のプログラマーが殺到。アリババグループ や京東集団(JDドットコム)、華為技術(ファーウェイ)、字節跳動(バイトダンス)など、長時間労働を強いる企業のリストが掲載された。ある求人アプリでは、検索エンジン大手搜狗などの従業員らが、過度な労働時間への不満を漏らしていた。