悲観論者は、ワイリー・コヨーテ(訳注:アニメ「ルーニー・テューンズ」に登場するコヨーテのキャラクター)が崖から飛び出したことに気づかず、足元を二度見した瞬間に落下するというイメージを何度も描いてきた。米軍が再び中東の泥沼に陥り、原油価格が1バレル=200ドルまで高騰することになれば、すでに株を売り払った人は、このコヨーテのような軌道で株価がハードランディング(強行着陸)するのを見て「ほらやっぱり」と悦に入るだろう。だが今のところ、大規模な混乱の割には下落幅が小さい。S&P500種指数は戦争開始前の高値から7.4%下げているものの、2019年5月や18年4月の同期間の下落幅をわずかに上回る程度だ(いずれの下落も全く記憶に残っていない)。世界的なエネルギー危機でアジア諸国の一部がすでに燃料配給制を導入する中、ロードランナー(訳注:「ルーニー・テューンズ」に登場する鳥のキャラクターで、ワイリー・コヨーテの宿敵)の注意深いファンは(崖から飛び出した状態にいる)投資家の慢心だとみている。