――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  これからの時代は、ロボットに仕事を奪われると心配するのではなく、むしろ、ロボットに誰が仕事を得るかを決められることを心配し始めるべきだ。  ここにきてソフトウエアやアルゴリズムが、数百万人に上る低賃金労働者の生活をますます支配するようになっている。こうした現状は、米ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムに関する先週の報道で浮き彫りとなった。アマゾンは社員の生産性を追跡し、人間がほぼ介入することなく、成績が劣る社員を定期的に解雇しているという。