米カリフォルニア州バークレーを拠点とする新興企業、フィンレス・フーズのクロマグロは海を見たことがない。同社は研究室でマグロから細胞を取り出し、必要な栄養分を与え培養して繁殖させ、「一本釣りなし」で本物の食用マグロにする。フィンレスは年末にこのクロマグロの販売を開始する計画だ。これまでは揚げ物やフィッシュケーキなどに混ぜて、少量の試作品を報道関係者に提供している。同社の創業者で最高経営責任者(CEO)のマイク・セルデン氏はまず、高級レストランに卸し、その後より手頃なレストランやデリ、最終的にはスーパーマーケットで販売する青写真を描く。研究室育ちの「人工培養マグロ」はまだ販売されていないが、5年以内には市場の大きな部分を占めるようになると同氏は予想する。
人工肉時代の到来、目指すは「食卓のテスラ」
最終的にこの市場が成功するかどうかは「味」にかかっている
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