客観的に考えると「本末転倒」なのですが、当の本人は「将来のことを考えたら、今の内に賢く貯めておかないと」という思いばかり。お金が増えない本当の理由は、そこではないのにもかかわらずです。

 家計簿を改めて見てみると、図で色つきにした部分の支出が多いのが気になります。これらの項目を削減することで、家計は大きく改善するのです。

 別の相談者で、「毎年冬のボーナスが、年明けにはすべてなくなっているんです」という方がいましたが、この方も、斎藤さんと同じように毎月の赤字をボーナスで補てんしていました。

 その方には、改善策として、家族みんなで協力して支出記録をつけ、自分たちが何にいくら使っているのか、無駄遣いはないのかを点検してもらいました。その結果、判明した無駄をどのように削るのか、家族会議を開いて検討してもらうことで、少しずつ改善に取り組むようにしました。

 このように、まずは自分たちがどのようなお金の使い方をしているのかを把握し、理解した上で必要な支出に優先順位をつけ、優先順位の高くない支出は後回しにしたり、カットしたりしながら家計から赤字を出さないようにしなければなりません。

 そして、投資は生活を防衛する貯蓄ができてから、もしくは毎月貯蓄をきちんとしながら一部を投資するという“並走”という形を取りながら始めなければ、お金は貯まりません。

令和に入ったからこそ
お金を貯める!

 これまで多くの方の家計相談をしてきた中で、ありがちな失敗例は、大きく分けて次のようなものが挙げられます。