熾烈な競争環境や主力市場の成熟で
中国事業を拡大へ

 そんな同社の“苦境”を表すかのように、昨年はブラックロック自身の株価が低迷。18年初を100としてブラックロックの株価とS&P500の推移を見ると、機関投資家の資金流出が進んだ昨年半ばに両者が逆転し、足元でも同社株の戻りは鈍い状況だ。

 そもそもこの数年は、同業他社と手数料の熾烈な引き下げ競争が続き、AUMが増えても、必ずしも思うように収益増へとつながっていない側面が指摘されてきた。

 先々を見据えても、ブラックロックが主力とする米欧市場は今後、成長鈍化がささやかれる。そんな中、同社のローレンス・フィンクCEO(最高経営責任者)は今年4月、中国で最大規模の運用会社を目指す考えを表明。業界内では絶対的地位を築き上げたようにも映るが、むしろ新たな攻め手を模索する局面に移りつつあるようだ。