逆に、過去に私が体験した「よくないグルーピング」の例を2つ紹介します。

【失敗事例1】
階層別研修で
「来た人から席を自由に選ぶ」としたケース

「席を自由に選ぶ」とした場合、「仲良し同士」が近くに座ってしまう可能性が高くなります。この結果、仲良し同士の人の関係性が近過ぎるあまり、それ以外の人がうまく溶け込めないという状況が発生しました。また仲良し同士は、ややもすると「なぁなぁ」の関係となってしまって、研修や話し合いに真剣みが出なくなるというリスクもあります。

【失敗事例2】
英語を活用する研修で
「レベル別」にグルーピングされたケース

 ある担当者は「よかれ」と思って、英語力別にグルーピングをしましたが、これまた進行してみると大きな問題が発生しました。演習を進める際、グループによって進行のスピードに大きな差が出てしまったのです。英語力が低めのグループは「みんなで考えてもわからない」という状況に陥って、講師自らサポートに奔走する一方、英語力が高めのグループはすぐに演習が終わって時間を持て余してしまいました。

グループに偏りが
生じた場合は席替えを

 このように、研修を始めてから偏りが発覚した場合は席替えが必要です。できるだけグループ間の力が拮抗するように、講師が個別に番号を割り振るなどして、シャッフルしていくとよいでしょう。

 実際、私も失敗事例(2)のように、英語力に明らかに差があるとわかったときは、終日の研修だったので午後から席替えをしました。このときはレベル別に4人×3つのグループがあったので、順番にA・B・C・A、B・C・A……と割り振って、Aの人同士、Bの人同士……と新たにグループを形成してもらいました。