
鈴木英智佳
多数の参加者と対峙する集合研修では、ある程度のバラツキが発生するのは致し方のないことだ。半ば強制的に参加者が集められる人事部主導の階層別研修などでは、研修講師はむしろ「バラつきがある」ことを前提として、研修を企画・実施する必要がある。

参加型の研修は受講者の反応や理解度を把握しやすく、主体的な参加も促しやすい。しかし、講師から問いを投げかけても、参加者から意見が全く出てこないという状況はよくある。研修講師が参加者の意見をうまく引き出すコツはないだろうか。

一般的に、人事から召集される集合研修に対して、ネガティブな感情を抱く社員は多い。気持ちがマイナスの状態の受講生と対峙するのは、研修講師として過酷な状況だ。参加者の期待・ニーズに沿った状態で研修を実施するには、どうしたらよいのか。

研修は参加者の興味・関心の度合いに応じて、柔軟に進め方や話の内容を調整する必要がある。しかし実際は「表情が全く変わらない」「うなずきも相槌もない」といった無反応な受講生は多い。参加者の反応や理解度を表出させるためには、何が必要か。

社内研修の講師が直面しがちな悩み・課題の1つに、参加者の興味・関心を惹きつけられない、というものがある。原因はいくつか考えられるが、研修講師には参加者を飽きさせないための工夫が必要だ。そのための「3つのコントロール」をお伝えしよう。

「来期に××研修の講師を担当してほしい」――。ある日、上司に呼ばれて急にそんな依頼をされたら、どんな気持ちになるだろうか。多くの人は「えっ?自分が?」と不安に思うだろう。失敗せずに研修を進めるためのコツをお伝えしよう。
