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4月1日、今年も新入社員を迎えた会社は少なくないだろう。今年あなたの職場にやってくる新人には、どんな特徴があるのだろうか。例年、その年度の「新入社員のタイプ」を発表している日本生産性本部「職業のあり方研究会」の岩間夏樹座長に話を聞くと、今年の新人は昨年までとは異なる“ある経験”をしているため、特筆すべき傾向があることがわかった。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集部 林恭子)
なぜ「消せるボールペン型」?
激動の大学生活を送った今年の新入社員
――2015年度入社の新入社員はどのようなタイプなのでしょうか?
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真新しいスーツを着た新入社員の見かけは毎年同じですが、入社年度などによってその素質や特性は変化しています。その違いを見極めてほしいという趣旨で毎年私たちが発表しているのが「新入社員のタイプ」です。
今年は、見かけは普通で特別な姿ではないけれど、実は新しい・際立っている機能を持っているという新入社員の特徴にかけて「消せるボールペン型」と名付けました。
書き直しができる機能。これが消せるボールペンの特質ですが、新入社員になぞらえて言えば、“変化に対応できる柔軟性”です。上の世代にはいろんなものを背負ってきて硬直化している人もいるでしょう。それに対して、若い人たちはこれから仕事を始めるわけですから何も持ってはいませんが、その分柔軟性もあり、会社に新しい要素を取り込む力にもなります。そういう意味でも会社は、変化に対応できる柔軟性を活用しなければ、もったいないでしょう。
ただ、注意すべき点もあります。消せるボールペンは、文字が「消える」のではなく、文字を擦るとインクの色が摩擦熱で「透明」になるというメカニズムだそうです。その特徴から考えて、もし上司や先輩が不用意に熱を入れる、すなわち鉄は熱いうちに打てとばかりに過剰な熱血指導をすれば、新入社員の個性が消えてしまう可能性があります。
また、柔軟性があるという使い勝手の良さから酷使すると、インク切れ、すなわち早期離職することも考えられます。大卒新入社員の場合、3年で3割辞めると言われていますが、彼らは「嫌になったから」と簡単に会社を辞める可能性も。せっかく採用した人材を失わないよう、付き合い方に注意してください。