ウーバー・テクノロジーズは「次のアマゾン」を自負しているかもしれないが、そのコンセプトはひどく皮肉なものに見えてきた。アマゾンは配送部隊の強化に向けて新たな手段を講じつつある。13日には、退社して配送会社を立ち上げる従業員に最大1万ドル(約109万円)を提供すると発表した。もちろん、元従業員が運ぶのはアマゾンの小包だ。直近の給与約3カ月相当も支給される。表面的には、この制度はアマゾンの従来事業の範囲内にある。主に人を運ぶウーバーやリフトと違い、アマゾンにとって最大の目標は配送センターから顧客への配達時間を短縮することだ。だがそうした状況は急速に変化している。ウーバーは配車サービスのはるか先の目標を公に掲げてきた。最近の新規株式公開(IPO)の目論見書に書かれていたように、同社が表明した計画の多くは「食事宅配・物流業界を再定義」できるかどうかによる。