米政府は在イラク公館の緊急要員を除く全職員に、同国を直ちに離れるよう命じた。ペルシャ湾岸地域での石油タンカーや施設への攻撃を巡り、イラクの隣国イランとの緊張が高まる中での動きだ。在イラク米国大使館のウェブサイトに掲載された発表文によれば、査証関連サービスはバグダッドの大使館、エルビルの領事館の双方で停止する。米政府はイラクにいる米国民に限られた緊急サービスしか提供できないと述べた。在バグダッドの米国大使館は12日、イラクで緊張が高まっているとして米国民に注意を促していた。イランとつながりのある武装集団がイラク国内で米国民や兵士を標的にする可能性があると警戒しての呼び掛けだ。米国は先週、イランからの脅威が増しているとして同地域に空母や部隊を続々と配備。軍備増強を始めた。