米アマゾン・ドット・コムは欧州小売業者の戦略にジレンマをもたらしている。小売業者はアマゾンほどの強力な競争相手を手助けしたくはないものの、不振店舗の収益性が改善できる提携には魅力を感じている。ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)率いるアマゾンは今週、英国とイタリアで新サービス「Counter(カウンター)」を発表した。英ファッション小売りチェーン大手のネクストと組み、いわゆる「クリック・アンド・コレクト」サービスを提供する。買い物客はアマゾンのサイトで注文した商品を、英国内のネクスト500店舗で受け取ることができる。イタリアの書籍店「Giunti(ギュンティ)」も同様のサービス契約を結んだ。米国ではこうした第三者の施設を使う受け取りサービスはまだ展開されていない。