老後貧乏
老後は意外と長いもの。計画性を持って老後資金を使うことが大切です Photo:PIXTA

 人生100年時代、老後を迎えてもまだまだ元気な方が増えています。年金をもらい、貯蓄を切り崩しながらも、仲間と楽しく交流して暮らしている方を見る機会は少なくないと感じます。

 多くの方は、それなりに計画性をもって自分の老後資金を使っていることでしょう。ですが、自分が準備した老後資金が十分だと感じているのか、ある程度の蓄えを持って老後生活に入った人ほど、先の見通しを立てないままに、どんどん老後資金を切り崩し、ぜいたくに生活費や楽しみに使ってしまう場合があります。

 こうした方は、自分が使いたいだけお金を使ってしまうので、想定よりも早いスピードで老後資金がなくなっていきます。ですから、60~70代は裕福に暮らすことができても、80~90代を迎えた頃に老後破綻してしまうことも、全く珍しくないのです。

70歳、1人暮らしの元社長
悠々自適で毎月12万~13万円赤字に

 先日相談に来られた男性Aさん(40)は、自身の父親であるKさん(70)のお金の使い方に不安を抱えていました。Kさんは一代で会社を築き、今は会長として報酬をもらい暮らしています。

 Kさんは会長になるとき、75歳まで毎月手取り20万円ほどを会社から受け取る約束をしたといいます。年金の受け取り金額は月に8万円ほど。1人暮らしとしては、やりくりの仕方次第で十分に暮らせる収入です。

 ですが、毎月の支出額は40万円前後にもなっています。50代で奥さんを亡くし、以後一人暮らしで自由に暮らしてきたKさんは、その自由さからなのか、さみしさからなのか、交友関係にかなり派手にお金を使い、毎月12万~13万円を貯蓄から補填していました。