北朝鮮はこの40年近くで最悪の干ばつに見舞われている。国営メディアが報じた。国際援助機関は、資金難の北朝鮮国内で、食料不足が深刻化していると警告している。2500万の人口を抱える貧困国の北朝鮮は以前から飢えと戦ってきた。しかし、国連の2つの人道支援機関は今月に入り、同国民の40%が食料支援を「緊急に必要としている」と報告した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)は15日、1月初めから5月初旬までの同国の降雨量がわずか2.1インチ(約53ミリ)にとどまり、同時期としては1982年以来の低水準になっていると伝えた。しかし、一部の専門家らは、悪天候と経済制裁が北朝鮮で本当に新たな食料危機を生み出しているのか、それとも停滞している非核化交渉で米国に圧力を掛けるため北朝鮮政府が以前からの問題により大きな関心を向けさせようとしているのか、疑問が残るとしている。