先週の総括

 先週の日経平均株価は、各国の金融システム不安対策の発表を受けて堅調に推移した。

 前週の20ヵ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、不良債権処理の共通原則を定めた文書が採択されたことや、米国で中小企業向け融資への政府保証を拡大すること、日銀が銀行の資本増強を支援するために劣後ローンによる資金供与を検討するなどの報道をうけ、金融株中心に上伸した。

 米国の住宅着工が8ヵ月ぶりに増加したことも好感された。18日には一時8000円台に乗せたものの、戻り売りも出て伸び悩んだ。結局前週末比5%高い7945円で引けた。

 規模別には大型株が下げの主役となった。新興市場もマザーズ指数は前週末比8・7%の大幅下落となった。

 業種別にはその他金融、保険、不動産など、これまで売り込まれていた業種が大きく上昇した。一方で医薬品、その他製品、ゴム製品の上昇率が低かった。

今週の予報

トヨタ系自動車部品会社:2011年3月期まで業績回復は難しく「晴」→「曇」

晴
曇

 今週の日経平均株価は、揉み合いを予想する。数週間前から経済指標は底打ちを示すものが散見されていたが、金融システム不安が重しとなり、日経平均株価は伸び悩んでいた。先週はその不安を取り除くような対策が各国で打ち出され、株価の上昇につながった。

 安値から15%程度休みなく上昇したため、戻り売りも出やすくなっている。ただ売り込むことにも無理があり、今週は下値固めの週となることを予想している。

 トヨタ系自動車部品メーカー(デンソー、豊田自動織機、アイシン精機)の株価が急落している。本来自動車部品メーカーは業績の安定性に特色があり、これほどの業績悪化と株価急落は珍しい。

 コスト削減効果が表れてくる2011年3月期には黒字転換が可能だろうが、今来期は我慢のタイミングとなるだろう。