先週の総括
先週の日経平均株価は、週初は反落したものの、その後は反発した。米国株安を受けて、週初は400円近く下落する局面もあったが、懸念されていた日銀短観が過去最悪の結果になったにもかかわらず、悪材料視されなかったことが好感された。
後半は、米国株高やG20金融サミットで「2010年の世界経済の成長率を2%に回復させるために財政出動などのあらゆる手段を取る」と発表されたことも、好材料と判断された。
また、全米供給管理協会が発表した3月の製造業結指数が3ヵ月連続の上昇となったことも、後押しとなった。結局前週末比1.4%高い8749円で引けた。
規模別には、大型株のみ上昇した。マザーズ指数は前週末比0.7%の上昇となった。業種別には、輸送用機器、ゴム製品、証券が大きく上昇した。一方で電力ガス、空運、石油石炭などが下落した。
今週の予報
チタン業界:航空機納入遅延も最悪期を越え、株式投資は仕込み時期となり「曇」→「晴」
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今週の日経平均株価は、揉み合いを予想する。G20金融サミットが終わり、とりあえず重要なイベントは終了した。
今後は4月末から本格化する2009年度の企業業績に目が移り始めるタイミングだ。市場予想では20%程度の減益予想が多いようだが、下期対比では大きな増益予想が目立つ。このシナリオの可能性を確かめながらの展開となると予想している。
短期的には、テクニカル指標に過熱感が目立つ。9日間のRSI(相対力指数)は3月26日に97%を付けており、天井圏を示唆している。当面は調整局面と考えているが、金融不安は払拭されつつあるため、深押しは想定していない。
世界を代表する企業が日本にはいくつも存在する。最も代表的なのは自動車業界だろうが、意外に知られていないのがチタン業界である。
チタンは金や白金と同程度の耐触性を有しながら、硬度は鋼鉄よりも高く、同じ硬度を保つための質量は半分程度で済む。
地球上に存在する量は多いが精錬や加工が難しく、高価なものになってしまうが、化学工業プラントや航空機部材など、高価であっても信頼性の必要な部分には欠くことのできない金属である。