米政権は17日、カナダとメキシコに対する鉄鋼・アルミニウム関税を解除することで両国と合意した。ドナルド・トランプ米大統領が明らかにした。これにより、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな貿易協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」への大きな障害が取り除かれることになる。カナダ政府は、米国がカナダに対する鉄鋼・アルミ関税を2日以内に完全に撤廃し、カナダも全ての報復関税を解除することで合意したと発表した。カナダは金属から食料品に至るまで幅広い製品に対する関税を発動していた。一方、メキシコの政府高官は、米国との合意に達し、米政権と共同で詳細を発表する計画だと述べた。ドナルド・トランプ大統領はNAFTA再交渉を妥結に導いたものの、関税がネックとなり、新協定の議会承認が危ぶまれていた。多くの議員は、関税が隣国のカナダ、メキシコとの同盟関係を損なうと考えているためだ。