中国共産党指導部が現在何を考えているのか、これからどうしていくのかを知る上で極めて重要なソースになるため、以下に紹介したい。

 「交渉が決裂したわけではない。両国が交渉をしていく上で小さな曲折が発生するのは正常であるし、不可避的であるともいえる」

 ワシントン到着後、米国側と夕食を共にし、翌日の午前中も協議を継続したことを紹介した劉副総理はこう答えた。率直で建設的な議論を継続し、次回また北京で会うことに双方は合意しているという。双方間で多くの合意がある一方で「不一致な部分」もあり、これまでメディアに公表してこなかったというその部分に関して、劉副総理は以下のように3つに分けて指摘した。

 「1つ目は関税を取り消すべきかどうかに関して現在議論している。中国側から見て、関税は貿易戦争の起点であり、仮に合意を目指すのであれば、すべての関税を取り消す必要がある。これは経済の問題だけでなく、より多くの問題に関わってくる」

 「2つ目が貿易品の購入問題で、双方はアルゼンチンで行われた米中首脳会談でどれだけの商品を購入するかという数字目標に関して合意に達した。それは安易に変更されるべきではない」

 「3つ目が文書の平衡性についてである。すべての国家には尊厳がある。従って、文書の内容や書き方はバランスが取れていなければならない」

 筆者は情報量に富んだ3点であると感じた。3点提起後、劉副総理は全体的には前向きな議論ができているけれども、「いくつかの肝心な問題についてもう少し議論する必要がある」といい、それらは「重大な原則」に関わるものだという。