英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を決めた国民投票は、EU懐疑派の「最高応援責任者」であるナイジェル・ファラージ(55)のキャリアに幕を降ろすはずだった。だがファラージ氏はここにきて、このキャリアを再開した。ファラージ氏は21日、ウエストロンドンにある会場のステージに登壇。空には花火が上がり、会場にはスタジアムロック音楽が鳴り響き、聴衆は「ナイジェル、ナイジェル」と歓声を上げていた。過去6週間にわたり繰り返し唱えているEU離脱のメッセージを訴えた。「私は人生で最大の政治ミスを犯した。彼らは実現してくれると信じていた」EU離脱を決めた国民投票から3年が経過したが、英国はまだ離脱できずにいる。ファラージ氏は、エスタブリッシュメント(既得権層)を視界にとらえつつ、再び選挙運動に戻ってきた。