債券投資家は、中国の華為技術(ファーウェイ)が米国の圧力を乗り切ると見込んでいるようだ。背景には、必要なら中国当局が支援するとの思惑がある。米金融取引業規制機構(FINRA)の取引記録によると、ファーウェイの部門が発行した2027年償還債(表面利率4%)は5月初旬以降、額面1ドル当たり0.97ドルから0.93ドルに下落。リフィニティブによると、利回りは0.6ポイント上昇の5.086%。米国債利回りに対するスプレッド(オプション調整後ベース)は約2.98ポイントと、5月初旬の2ポイント強から拡大した。ファーウェイ債は、足元では弱地合いにあるものの、デフォルト(債務不履行)懸念を生むような水準までには至っていない。
ファーウェイ債なお底堅く、必要なら中国政府が支援との思惑
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