ドナルド・トランプ米大統領が新たに課した対中関税の代償を支払っているのは一体誰なのか。トランプ氏が今月、2000億ドル相当(約22兆円)の中国輸入品に対する関税を引き上げると突如発表して以降(これにより早期合意への期待は消えた)、トランプ氏の支持者と政敵は、それぞれ対立する主張を繰り広げている。米国の輸入業者と消費者が関税の負担を負う、または中国側が値下げにより負担するというものだ。ニューヨーク連銀のエコノミストによる新たなリポートや、米国の輸入データから得られる暫定的な結論は「米中双方が支払う」だ。中国は輸出量が減る一方、米国の買い手は値上がりに直面する。真の勝者は、韓国、台湾、東南アジアといった、アジア地域における中国のライバルだろう。
トランプ対中関税、真の勝者はアジア隣国か
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