居酒屋は行き詰まり
吉野家にも陰り

 では、第二のサブウェイとなる可能性があるチェーンは他にもあるのだろうか。平野氏はこう話す。

「居酒屋はどこも厳しいですね。サブウェイやモスバーガーとは逆で、ほとんどが夜の時間帯でしか集客できていません。また、ファミレスからファストフードまでアルコールを提供するようになり、猫も杓子も“ちょい飲み”を展開しており、居酒屋はアルコールで稼げなくなりつつあります。昔のように居酒屋で大騒ぎする文化も衰え、会社の飲み会も減りつつあります。今後も大規模飲み会などは減り続けます」

「吉野家」「すき家」といったいわゆる牛丼チェーンの場合、価格帯が似たり寄ったりで各社とも明確な違いを打ち出せておらず、どこも一長一短だという。特に吉野家は4月11日に発表された2019年2月期連結決算で、約60億円の赤字が判明したばかりだ。

 一方では、絶滅に瀕したチェーン店でも、見事な回復を見せた企業がある。

「マクドナルドは、一時期、絶滅危機にありましたが回復しています。リストラが功を奏したこともありますが、復活の最大の理由は好立地を確保していることでした。とにかく、飲食も小売店も好立地なら、あとは、てこ入れ次第でどうにかなります。モスバーガーのような路地裏中心の場合、メニューと価格設定に失敗すると、てこ入れが難しいのとは対照的ですね」

 10年間で不採算店を200店舗閉鎖したファミレスの雄、デニーズはサバイバルを懸けての起死回生策をスタートした。

「デニーズも閉鎖して残ったのは好立地の店舗が多いです。最近、高級メニューで単価の高い新店舗『デニーズダイナー 八雲プレステージ』をオープンしています。ただ、この『高級化路線』は飲食店の手詰まりを表しています。マーケットは小さい。富裕層の多い地域限定ですね。ただし、レストランである以上、この方向にいくしか成長の道はないともいえます」