【ワシントン】米通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー代表は、ドナルド・トランプ大統領が発表したメキシコへの関税方針に反対していることが分かった。関税は懸案中の北米貿易協定を台無しにする可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が述べた。  関係者によると、ライトハイザー氏は、メキシコへの関税が米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の批准の見通しに一段と暗い影を落とすと主張。北米自由貿易協定(NAFTA)の後継となるUSMCAは民主党が支配する下院で既に激しい抵抗に遭っている。  関係者の一人である政府高官は「ライトハイザー氏には面白くないだろう」と指摘した。