テクノロジーは未来の職場にどのような役割を果たすのか――この議論はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が先に開催した「フューチャー・オブ・エブリシング・フェスティバル」の中心的テーマだった。ハイテク業界の新進気鋭の経営者3人が、職場の生産性を高めるメッセージングアプリや共有カレンダー、その他のツールについて批判や擁護をそれぞれ展開した。プロジェクト管理・コミュニケーションソフトを開発するベースキャンプの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)ジェイソン・フリード氏は5月22日に登壇し、現代のツールは大抵が仕事をやりにくくすると指摘。例えば「インスタントメッセージ(IM)」は瞬時に返信があると期待するため、不安にさいなまれる文化を醸成する。共有カレンダーはテトリスのようなゲームと化し、従業員の時間と生産性を徐々に奪っていく。もはや多くの職場が仕事をやり遂げられない場所になっていると同氏は言う。