ずば抜けた人がいなくてもチームが固まると強くなる

森澤篤社長

――自身の強みは何ですか。企業とユーザーをつなぐマーケティング力?

 そう見られることは多い。私自身がやりたいこと、できたら嬉しいのは「チームを作る」ことです。

 原点は、高校・大学でプレーしていたラグビー。国公立の学校でしたが、ラグビーの推薦枠で入学する学生がいる私立に勝てることがある。優秀な選手を集めても、必ず勝てるわけではない。ずば抜けた人がいなくてもチームが固まると強くなるんです。

 これは、前職のマースでも感じました。社員が皆、同じ方向を向けるようにすることが大事。工機HDは生真面目な人が多いという印象を受けます。だからこそ、ベクトルを同じ方向に向けられたらまだまだ強くできる。

「社長」には特別なスキルを持つ人もいますが、私は応援団長のようにマネジメントしていく社長でありたいと思っています。

――具体的にはどうやってチームワークを強化しますか。

「ユーザーのほうを向こう」というのを一番の目標にしています。組織が大きくなるほどお客さんのほうを向くのが難しくなるし、担当者がそれぞれの持ち場でやりすぎていると、他の部署と話が通じなくなってしまう。組織を共通化できるキーワードが、製品を使っている現場の「ユーザー目線」です。

 今でも会社組織として十分機能していますが、もっとエンドユーザー目線で社員の足並みを揃えていきます。これまでは部署を超えて議論する場が少なかったように感じており、一見すると関わりがないと思える部署の人も一緒になって丸1日議論をするような機会を設け始めました。