今は大工が中心、次に金属加工などを強化し横展開

――売り場の作り方や売り方を全国で統一する「KINTAARO(キンタロウ)キャンペーン(海外ではWAVEキャンペーン)」を今年3月から開始しています。マーケティングのばらつきを補正した後は何に取り組みますか。

 電動工具といっても、いろいろなカテゴリーがあり、エンドユーザーのタイプも違います。今は大工が中心ですが、次に金属加工など他の作業向けを強化することが考えられます。いわば、「KINTAARO」の横展開です。

 最初は基本を身につけるために全国一律ですが、応用編として現場のアイデアから地域特性を吸い上げ、バリエーションをつけたい。アイデアコンテストなどの案も温めています。

 進捗は営業の活動報告を見て進めます。今年中には次のステージに展開したい。

――販売店の戦略は?

 ユーザーに商品を届ける大事な施策なので強化していきます。今は、KINTAAROキャンペーンを進めるために、統一した展示キットを作っています。電動工具の修理は必ず需要が出てくるので、修理のスピード、クオリティを上げる検討もしています。それ以外に、消耗品の販売なども。

 製品が職人層に深く浸透するよう、職人への提案方法を販売店にサポートしたりするほか、在庫確認の利便性や発注の受付を早くするツールを開発することも考えています。

――17年8月に販売開始した大容量バッテリー搭載コードレス工具「マルチボルト」シリーズがヒットしています。

 パワーを感じられるのが、この製品の魅力です。切りたい部材を一気に、途中で止まることなく切れます。触って使ってみないと良さが伝わらないところに資源を投入します。展示会開催だけでなく、実演を拡大していきます。製品の体験は、ブランドの乗り換えの機会になり得ます。

 目標を上回るペースで売れており、販売の達成率は数パーセントというレベルではありません。国内展開を先行し、海外でも展開を始めています。マルチボルトは海外でもポテンシャルがあると期待しています。

――今後の海外展開は?

 16年3月に独メタボ社を買収して子会社化しています。メタボはもともと金属加工にルーツを持ち、欧州で強いメーカー。工機HDと販売力・製品力ともに相乗効果が大きい。

 プロ向け高性能・高品質製品の海外市場は、先進国(日本、米国、欧州)が外せません。