いずれにしても、それらの設備が整うまでは、どこで何が起きたら自分はどうするという選択肢を1つ以上持っておくことで、最低限ではあるが、身を守ることができるのかもしれないと思う。

 また、バス会社や公共施設管理者の安全配慮義務として、ナイフによる殺傷や交通事故を想定し、止血と心肺蘇生法に必要な装備(感染防止用手袋10枚、人工呼吸用シート10枚、大量出血時の止血用ガーゼやタオルなど)を含んだ救急セットの配備や救命トレーニング、簡易警棒の使い方をバスの運転手や学校側関係者などへ定期的に受講する必要があるのではないだろうか。

 今までも、下記のような学校防災・防犯ワークショップなどを通じて、保育園や学校内での不審者対応を教職員の方々に実践していただいてきたが、バス停や通学路での不審者対応訓練の必要性も感じた。

 特に学校保健安全法29条に規定されている、学校が作成して事態に備えておくべき「危機管理マニュアル」の作成と見直しなどが早急に必要だと思う。

準備し、あきらめない

 このような殺傷事件に遭遇した場合、ほとんどの人はパニック状態になり、頭の中が真っ白になり、体が固まったように動くことができないと思うが、訓練によって、パニック状態を最小限にして迅速に避難するなど動けるようになると思う。

 また、まれにではあるが「そんなことが自分や子ども、社員にできるわけがない」などとやってもみずに頭から否定し、結局何もしようとしない人が残念ながら存在する。