スマートフォン技術の精巧化のおかげでハッカーは近い将来、ユーザーがスマホに入力する際に生じる音を傍受・分析して、入力内容を正確に把握できるようになるかもしれない。最近発表された複数の論文によると、スマホへの入力時に発生する音響信号(音波)からハッカーがメールの内容やパスワード、暗証番号などの個人情報を収集する恐れがあるという。ユーザーがダウンロードしたアプリがマイクや加速度計、ジャイロスコープなどのセンサーに侵入するマルウエアに感染していれば、こうした攻撃は起こりうると専門家は指摘する。ある最新の研究では、グーグルの携帯端末用基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した機器のマイクで、バーチャルキーボードでの入力の際に生じる振動を捉えられることが分かった。録音された音波を分析すれば、ユーザーがスクリーンのどの部分や、どのキーをタップしたかが分かる。
入力音でパスワード推測、ハッカーに新たな武器か
スマホのタップ時に生じる音波を傍受・解読
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