米複合企業ユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)は、防衛・航空大手レイセオンを買収することで合意した。UTCは航空宇宙・防衛の分野に軸足を移す動きを続けている。  この買収で業界再編がさらに進むことになる。背景には、航空機メーカーがサプライヤーからより有利な条件を引き出そうとする一方、国防総省が発注先企業にコスト削減を迫り、サイバーセキュリティーなどの新たな技術に自社資金を投じるよう求めていることがある。  UTCとレイセオンの時価総額は合わせて約1660億ドル(約18兆円)。新会社は売上高ベースでボーイングに次ぐ世界2位の航空宇宙・防衛企業となる。