――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米携帯電話サービス大手TモバイルUSと同業スプリントが計画している260億ドル(約2兆8200億円)規模の合併は先月、米連邦通信委員会(FCC)のアジット・パイ委員長の賛同を得て、連邦規制上のハードル二つのうち一つを越えた。パイ氏は両社が譲歩案で合意したことを踏まえ、合併を支持すると表明した。スプリント株はこれを受け、19%急騰した。この表明について投資家は明らかに、司法省も追随する前兆と受け止めた。だが、FCCと司法省はしばしば足並みをそろえて進むものの、今回はそうならないケースの一つかもしれない。