――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  ドナルド・トランプ米大統領の通商政策は多くのエコノミストの批判を浴びているが、良い点もある。それは市場のアニマルスピリッツ(将来の利益を見越した強い投資意欲)を抑制することだ。この投資意欲は、放っておけば悲惨な結末を招く行き過ぎたブームにつながりかねないものだ。  投資家の目には、新たな関税による不透明感という明らかに極めて悪いニュースと映るものを、ある種の良いニュースと受け止めるのは変に思えるかもしれない。