米民主党系の州司法長官10人は11日、ソフトバンクグループ傘下で米携帯通信4位のスプリントと同3位のTモバイルUSの合併を阻止する訴訟を起こした。このタイミングは偶然ではない。米司法省が近く合併についての判断を示すという状況下で、民主党、労組、大企業が手を組んで、合併阻止に動きだしたのだ。これは次世代通信規格「5G(第5世代)」のネットワークにおいて米国の主導権を犠牲にするものだ。  州司法長官らは、合併によって「競争相手のスプリントが姿を消し、米全土を網羅する(携帯ネットワーク運営)企業の数が4社から3社に減る」と主張している。