小さな座席をぎっしり詰め込んだ狭い飛行機に、乗客は何時間乗り続ければ良いのか。大西洋便を運航する航空会社の答えは「今よりもっと長く」だ。エアバスの新型単通路機「A321LR」は航続距離が「A321」より800マイル(約1300キロ)延びる。同機の登場は大西洋路線の市場を揺るがす見通しだ。この機体の導入により、比較的小さな都市を結ぶ直行便の増加や格安航空会社の値下げが予想される。航空各社は既に、ボーイング「737」「757」およびエアバス「A320」といった狭胴機の航続距離を伸ばしている。小さな飛行機の狭い空間で7時間以上も過ごすことは、多くの乗客にとって苦痛だ。広胴機と違って狭胴機の座席は幅が狭い場合が多く、化粧室のシンクは犬の水入れより小さい。
狭い機体で長距離フライト、増えそうな理由
エアバスの新型機「A321LR」は大西洋路線を変える――もっと安く、ただし狭く
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