代替肉ビジネスに一枚かみたいのは米国の食肉最大手も同じだ。昨年は20億羽近い鶏を処理した米タイソン・フーズは、エンドウ豆やフラックスシード(亜麻仁)などの植物を使ったナゲットを今夏に発売する計画だ。急成長する植物由来のフードビジネスに入り込もうと、新興企業や大手食品会社がバーガーパティやソーセージの投入で競い合う中、タイソンはこのナゲット新商品で対抗する。タイソンが植物に軸足を移す背景には、人工肉メーカーのインポッシブル・フーズやビヨンド・ミートといった新興企業が動物肉を使わないバーガーあるいはソーセージなどの新世代商品を多くのファストフード店や食品スーパーの肉売り場に売り込んでいることがある。こうした企業は植物性タンパク質やでんぷんを加工し、ひき肉の焼け具合や食感に近づけることで成功を収め、消費者や投資家を引きつけている。
タイソンも代替肉市場に照準、「豆」ナゲットで勝負
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