地理・歴史・公民からバランスよく出題

「鷗友学園女子」の社会科問題が問いかけること中生による現代社会の授業でのプレゼン風景。「LGBT」「死刑は廃止すべきか?」といったテーマに挑んでいる

 鷗友の社会の問題は、地理的分野、歴史的分野、公民的分野からバランスよく出題されている。配点はそれぞれ30点、40点、30点の100点満点だ。

 地理的分野では、地形図(2万5000分の1)が必ず出題されている。女性は地図を読むのがとかく苦手とはされているものの、地図記号も含め、事前に慣れておいた方がいい。また、気候など理科との融合的な問題も出ることがあるようだ。

 歴史的分野では、時代の流れに合わせて十数点の資料が載せられ、それに関する設問がなされていく。問題文は地理・公民も含めすべてカラー化されている。教科書がカラー化されたのに合わせて、20年前から理科と社会の入試問題のカラー化に踏み切っている。

 公民的分野では、候補者男女均等法、公文書の管理、参議院の選挙区・定数の変化など、時事問題を念頭においた政治的な問い掛けがなされている。