日米の「成長格差」を象徴する、米国高度サービス業の隆盛写真はイメージです Photo:123RF

 日本では、高度サービス産業は成長しつつあるが、まだ規模が小さい。就業者数で見て、製造業の規模に及ばない。

 これに対してアメリカでは、高度サービス産業の就業者数が製造業の2倍近くになっている。しかも、賃金水準も成長率も高い。

 さらに注目されるのは、高度サービス産業での自営業の比率が高いことだ。これは、今後の社会での「働き方」を示唆している。

米国の高度サービス就業者は、
製造業の2倍、賃金水準も高い

 2017年のアメリカにおける高度サービス産業の就業者の状況は、図表1に示すとおりだ。

 専門的、科学・技術的サービス(Professional, scientific, and technical services)が、全就業者の6.4%を占める。