イランによる米無人偵察機の撃墜を受け、世界の航空各社は21日、ペルシャ湾空域を迂回(うかい)する措置を講じた。そこは世界で最も便数が多い空域の一つで、航空便の運航に大きな混乱が生じている。 イランが撃墜した無人機が旅客機サイズだったことで、交通量の多い同空域を飛行する民間航空機にも懸念が広がっている。米国やアジアと欧州間を行き来する航空便の多くは、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの世界最大の国際ハブ空港のほか、アブダビやカタール首都ドーハの主要空港で乗り継ぎをする。  米連邦航空局(FAA)は米国の航空会社に対し、ペルシャ湾とオマーン湾の空域を飛行することを禁止した。