米国とイランの緊張状態がさらに高まれば、イランはサイバー攻撃で米国への報復を試みる可能性がある。米国の現旧当局者が明らかにした。複数のサイバーセキュリティー会社も、イラン政府が米国のコンピューターネットワークへの侵入を試みている兆候をすでにつかんだとしている。米国に拠点を置く複数のサイバーセキュリティー会社は、イラン政府の支援が疑われるハッキング攻撃を検知したと述べている。ここ1週間で特に多かったのは、米政府や特定業種の関係者に対するスピアフィッシング(特定人物を標的とするフィッシング)で、両国の対立激化に呼応しているようだったという。ただしハッキングに成功した例はなかったとみられる。米サイバーセキュリティー会社ファイアアイの情報分析ディレクター、ジョン・ハルトキスト氏は「問題は、これが当面の紛争に関連した情報収集なのか、あるいは破壊的な攻撃の準備といった、より攻撃性の高いものなのかどうかだ」と述べた。